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社葬の事前準備

企業にとってトップや幹部などの重要人物の逝去はリスクであり、社葬はリスク管理というマネジメントの視点から考えるべき重要課題であると言えます。意思決定の停滞という経営上の問題をクリアし、新しい体制の確立と始動のためにも、社葬は必ず成功させなければならない儀式です。
社葬を行うにあたり、処理すべき用件や課題がたくさんあります。社員、従業員ばかりでなく、株主や取引先、金融機関など企業を取り巻く関係者への対応も重要課題のひとつです。企業がその重要人物の死をどう受け止め、どう対処するかは会社組織の今後を占ううえでも大切なプロセスでもあり、周到な準備と体制のもと、滞りなく運営していかなければなりません。そのためにも事前準備はとても重要だと言えます。
社葬を問題なく運営できる葬儀社はそれほど多くありません。事前準備は信頼できるパートナーを見つけるためにも欠かせない活動となります。
ここでは、事前に準備しておきたい項目を掲載します。あらかたについて調べることができれば、万が一の際にも 慌てることなく落ち着いて対処することができます。

項  目 内  容
1 基本方針 社葬取扱規定を事前に作成しておく
2 葬儀形態
[A案] 本葬・・・・・
密葬を個人葬として執り行い、あらためて本葬を社葬として行う形態。ホテル葬もこれに含まれる。
(通夜・密葬 → 本葬)
[B案] 合同葬・・・
会社と喪家で合同で執り行う形態(通夜 → 合同葬)
[C案] 準社葬・・・
表向きは個人葬だが、会社が積極的に係る形態
[D案] 個人葬・・・
会社は人員の協力にとどめる形態
3 寺院・教会
(宗教者)
菩提寺、神社、所属教会の確認(住所・電話番号)
仏式)戒名の確認僧侶人数:
神式・キリスト教式)神職・教会関係者人数:
4 宗教形式 どの形式で行うか(仏・神・キリスト[カトリック・プロテスタント]・無宗教・その他)
5 式場 参列者・会葬者予想人数、葬儀形態、宗教などを考慮
6 葬儀委員長 通常は代表者 ※準社葬・個人葬では不要
7 喪主 令夫人 ・ ご長男 ・ その他  ※令夫人が多い
8 弔辞者 1. 葬儀委員長 2. ご友人代表 3. その他  ※密葬では行わず
9 香典
  • 1. 受領(通常は受取人は喪家)
  • 2. 辞退
10 供花
  • 1. 受領(芳名掲示方法を取決め)
  • 2. 辞退
11 遺影写真 遺影写真の確認と選定
12 叙位・叙勲
  • 1. 有り(申請の手配)
  • 2. 無し
13 費用分担 喪家負担分と会社負担分を税法に則り、取締役会で決議
14 通知先名簿作成 VIP ・ 取引先 ・ 役員 ・ 関係会社 ・ OBほか
15 広報・告知方法
新 聞
:死亡記事(無料)、黒枠広告(有料)
 F A X
:社内通知文例・社外通知文例を用意
その他
:挨拶状持参先・電話で済ませる先をリスト化
16 運営組織図 係員(分担ごとの)責任者を選定
17 葬儀後の対応 挨拶廻り、御礼状、四十九日など法要の対応
18 その他
分骨  有 ・ 無 葬儀規模、連絡範囲の調整

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