墓じまい・お墓のお引越しサポート
お墓の管理が難しくなった、継承者がいない、または新しい供養方法を考えたい――そんな方々のために、
帝都典礼では「墓じまい・お墓のお引越し」サポートサービスを提供しています。
お墓の撤去やご遺骨の移動、供養方法のご提案まで、信頼できる石材店や海洋散骨業者と連携し、
スムーズにサポートいたします。
墓じまいとは
「墓じまい」とは、お墓を撤去し、ご遺骨を別の場所や形で供養することを指します。少子化やライフスタイルの変化に伴い、次のような理由で墓じまいを選ぶ方が増えています。
- お墓が遠方にあり、管理が難しい
- 継承者がいないため、お墓の維持ができない
- 永代供養や手元供養など、新しい供養方法を希望している
墓じまいはご先祖様を大切に思う気持ちを保ちながら、これからの生活に合った供養の形を選ぶ大切なステップです。
墓じまいの背景にある課題
墓じまいを選ぶ理由はさまざまですが、多くの方が以下の課題に直面しています。
管理負担の軽減：お墓の維持費や掃除の負担を減らしたい
ライフスタイルの変化：家族の居住地が分散し、現地に通うことが難しい
供養方法の見直し：より簡便で負担の少ない供養方法を選びたい
墓じまい後の選択肢
1.新しいお墓を建立する
現在のお墓の場所が遠方で管理が難しい場合や、継承者がいる場合には、現在のお住まいの近くに新たにお墓を建てる選択肢があります。
この方法では、従来の形で個別にご遺骨を供養できます。費用は墓石代や墓地の使用料などを含め、一般的に100万円から300万円程度とされています。
2.永代供養墓
お墓の継承者がいない場合や、高齢でお墓の管理が難しい方に適した方法です。寺院や霊園が永代にわたり供養と管理を行うお墓で、以下の形式があります。
個別墓：一定期間、個別にご遺骨を安置し、その後合祀（他のご遺骨と一緒に埋葬）されることが多いです。
合祀墓：初めから他のご遺骨と一緒に埋葬されます。
費用は比較的抑えられ、数万円から十数万円程度の場合もあります。ただし、合祀後はご遺骨を個別に取り出すことができないため、注意が必要です。
3.納骨堂
屋内施設にご遺骨を安置する方法です。天候に左右されずお参りができ、管理も施設側が行うため、負担が軽減されます。
費用は十数万円から百万円程度と、一般的なお墓を建てるよりも割安なケースが多いです。
4.樹木葬
墓石の代わりに樹木や草花を墓標とする自然志向の供養方法です。自然に還ることを重視し、環境への配慮から選ばれる方が増えています。
費用は十数万円から百万円程度で、比較的経済的です。
5.散骨
ご遺骨を粉末状にし、海や山などに撒く方法です。自然に還る供養として注目されています。ただし、散骨を行う際には法律や地域の規制を確認する必要があるため、専門事業者に依頼されることをおすすめします。
6.手元供養
ご遺骨の一部を手元に置き、ペンダントや小型の骨壺に納めて供養する方法です。身近に故人を感じられるとして選ばれることがあります。
墓じまいの流れ
墓じまいの一般的な手順をわかりやすくご説明いたします。各ステップを順に進めることで、スムーズに手続きを進行できます。
-
Step
01
親族との相談
まず、墓じまいを検討している旨を家族や親戚に伝え、理解と同意を得ることが重要です。お墓は家族全体に関わる問題であり、事前に十分な話し合いを行うことで、後々のトラブルを防ぐことができます。
-
Step
02
現在の墓地管理者・寺院への連絡
次に、現在のお墓がある墓地や寺院の管理者に墓じまいの意向を伝えます。特に寺院の場合、檀家を離れる際に「離檀料」が必要となる場合がありますので、事前に確認しておきましょう。
-
Step
03
新しい供養先の決定
ご遺骨の新しい供養方法や受け入れ先を決めます。永代供養墓や納骨堂、散骨など、さまざまな選択肢がありますので、ご家族の意向や予算に合わせて検討してください。
-
Step
04
石材店の選定と見積もり取得
墓石の解体・撤去を行う石材店を選び、見積もりを依頼します。費用は墓地の広さや立地条件によって異なりますので、複数の業者から見積もりを取ると安心です。
-
Step
05
行政手続きの実施
墓じまいの実施にあたっては以下の書類が必要となります。
①埋葬証明書：現在のお墓の管理者から取得します。
②受入証明書：新しい供養先から発行してもらいます。
③改葬許可申請書：現在のお墓がある市区町村の役所で入手し、必要事項を記入します。
これらの書類を役所に提出し、「改葬許可証」を発行してもらいます。 -
Step
06
閉眼供養の実施
墓石を撤去する前に、僧侶に依頼して「閉眼供養」（魂抜き）を行います。この儀式により、お墓に宿っている魂を抜き、ご遺骨を取り出します。
-
Step
07
墓石の解体・撤去
選定した石材店に墓石の解体・撤去を依頼します。作業後は墓地を更地に戻し、管理者に返還します。
-
Step
08
新しい供養先での納骨と開眼供養
新しい供養先で納骨を行い、必要に応じて「開眼供養」（魂入れ）を行います。これにより、新たな場所での供養が正式に始まります。